Quadrophenia - アーカイヴ

かつてあったblogの残滓

戦争と恋愛に...

2013/02/12(火) 08:09:16|Love - オトコとオンナ| 「それでも、まだ好きなの。こんなに誰かを好きになったことないの。」 そういうと、彼女の目に涙が一気に溢れ出てきた。 おいおい、そうやってここで泣くとさ、泣かしてるのが俺みたいじゃん!と、内心思い…

長谷【一花屋】

2013/07/03(水) 20:40:43|鎌倉 2011年の震災で半壊となってしまい、結局取り壊してしまったのだけど、 福島に僕の父方の祖父母が建てた家があった。敷地は100坪以上あったので、東京だったら大したものだと思うのだけど福島のその界隈では、取り立てるほどの…

Salon de Shimaji

2012/09/20(木) 01:38:06 今回、バーマンに扮した、文筆家の先生は、この日も目の醒めるような ブルーのジャケット。 そして先日の大井先生との対談の時にも言及していた髑髏のリングを はめていらっしゃる。これは、自分もいつか必ず死すべき存在であること…

モテ期なんてものはない

女性同士がいわゆる恋バナをするのは珍しいことではないだろうけど、いいオトナの男が真面目に恋愛について語り合うなんていうのは、人によっては、そんなものけしからん、だとか、もっと天下国家を語るべきである、なんて考えもあろう。 で、実際に男同士で…

La dolce vita

仕事を通じて知り合った男女数名が、田園都市線のある駅から地上に出ると、周囲はそぼ降る粉糠雨で白っぽく霞んでいた。既に太陽は西のビルの陰に隠れてしまっていて、あたりは黒と紫の中間色にゆっくりと染まり始めたところだった。 その数名の中で、ずっと…

It's just a silly phase I'm going through...

10年以上の時を経て、昔の職場のreunionがあった。 当時、気にならない、と言うと嘘になる女性がいた。一時はとても仲が良く、一緒にランチに行ったりするような仲だった。 休日、僕の家に遊びに来たこともある。とても美しい人だった。 彼女には片思いして…

片想いのメロディー

僕が時々寄らせて貰っているBARがある。 最寄り駅は、東京でも屈指のターミナル駅であるが、実際にはその駅からは 10分弱ほど歩く。巨大なデパートメントストアからも程近いのであるが、エアポケットのように 忘れ去られたような空間にぽつねんと佇んでいる…

さよなら、こむらさき

仙台の繁華街と言えば、ショッピングなら一番町、そして夜の歓楽街は国分町である。 そしていくつもあるラーメン屋だが、特に昔から仙台で夜の〆のラーメンと言えばこむらさきの天下一品ラーメンである。 これは他の天下一品ラーメンとは実はレシピが違って…

帰還

閖上を後にして、仙台へと帰ることにした。 来る時とはまた別の、学生時代に何度も通った道を通り、その変わり果てた風景を見ながら。 貞山堀を越える橋を渡ると、船がその船底を見せて朽ちていた。 閖上の惨状にただただ圧倒され、言葉を無くしていた僕は、…

太陽と戦慄

日和山を下りて、クルマに向かおうとすると、ひとつの破損が激しい建物が目の前にあった。 カーテンの様な布、紐で結ばれたような角材。 随分といっぱいゴミのようなものが建物の屋根に積もっているなぁ。 そんな風に思いながら、その建物にゆっくりと歩いて…

wiped from the map

日和山富主姫神社と書いて、ひよりやまとみぬしひめじんじゃ、と読む。 どうだろう、標高で言うと、恐らく5~6mの小高い丘のようなところで、その 頂上に上ると、周囲を一望できる。 僕もゆっくりと階段を登って頂上に向かう。 (写真は貞山運河事典さんから…

名取市閖上

県道129号線と10号線が交差する五叉路を直進する道には警官が立っていて、クルマを止めていた。 僕は警官を避け、右に折れてそのまま129号線を進み、右手に閖上中学校を見ながらゆっくりとクルマを走らせた。 この辺から先がいわゆる閖上地区だ。 ゆっくり進…

路傍の船

県道129号を東に向かうと数分も走らないうちに絶句する。 目の前に漁船だろうか?船が普通に路肩に佇んでいる。 でも、たまたま最初に出会ったのがこの船というだけで、この後打ち上げられた船は次々と現れる。 勿論、石巻や気仙沼で、もっと大型の船が打ち…

海水と残骸

若林地区の津波の跡地を訪れた後、もう一か所訪れたい場所が残っていた。名取川を渡った反対側、名取市の閖上(ゆりあげ)という地区である。 友人の家もあるし、それに学生の頃、女の子とデートする時や海を見たいににクルマで何度となく訪れた場所である。…

母の愛

実はこの前日、僕の姉は小学生である彼女の娘の同級生のお母さんの葬儀に参加していた。 3人の子を持つその方は、地震当日下の2人とともに車でこのあたりを走っていた。 そこへ津波がやってくるとの報があった。 この一帯は見渡す限り田圃が続くので、逃げて…

狂王の庭

警官が張っていた場所から左右に100mも移動すると、小さな農道のような道がいくつも高速道路の下を潜っている。 そこから海岸側へ入ることはそれほど難しい事ではない。 入ろうとした瞬間、張り紙に気づく。 宮城県警からの告知文である。 当面の間、これか…

爪痕

県道54号線は、前述の様に山形県警が身体を張って止めていた。 なので、そこの正面突破は諦めて、東部有料道路に沿って、名取川方面へ。 バンパーが外れた赤いトヨタ車の残骸があった。 周辺にも家の残骸と思われる木材が散乱している。 何台ものクルマが折…

生と死の境界線

今回、ここから以降の幾つかの文をupすべきかどうかについてしばらく悩んだ。 この文の題名だって不謹慎だと憤る方もいるかもしれない。 ただ、僕らが目を背けようとも、直視しようとも現実は変わらない。 現実を知りたいと思う人には伝えたい。 あと、このb…

"Rock Swings" as always

以前ボロンテールの京子さんを恵比寿のBar【Mauve】に連れ出したという話をしたら、その両方のBarを愛する某女友達がずるい!とクチを尖らせていた。 また、京子さんからも新しいお店を開く前に、もう一度時間を作って彼女もお気に入りのMauveにご一緒しまし…

砂の城 と 小さな翼

翌朝起きると、またビーチへと飛び出した。 今回、ビーチで時間を過ごすのも今日で最後だから。 しばらくは海に浮かんだまま目を閉じて、両の頬に太陽の光を感じたり、それに 疲れると、椰子の木陰でツヴァイクの続きを読んだりして気ままに過ごした。 波打…

結婚とオトコの好み

ありがたいことに、時に思いつきで僕に連絡をくれて、食事だったりお酒を共に する友人が何人かいる。 割とスケジュールが流動的な僕にとって、ぽっかりとできたスケジュールの穴を 測ったかのようなタイミングで連絡をくれるこういった友人はありがたい存在…

さまよえる心

大分寒さは和らいだが、外はまだ冬である。 寒さを避けるように足早に歩いて、いつものBarのドアを開ける。 先日、ボロンテールの京子ママとお邪魔して以来。カウンターに桜が飾られていた。 いくらなんでも早すぎないか? そう思って不思議そうにしていたら…

Volontaire the Final

. いよいよ、今週の土曜日、2/19で、原宿(神宮前)にあるボロンテールが惜しまれつつも、道路拡張工事のために、その33年間営業してきた場所を立ち退くことになっている。 昼の部を含めると、この一週間で3度目。 今週の自分のスケジュールを考えると、ひょ…

Jazz レコード鼎談

宇田川町方面から乗ったタクシーを明治通りで降りる。見上げる空には、流れる雲と、青白く光を放つ月が見える。閉店まであと僅か、またボロンテールに来ることができた。 螺旋階段を上る。この夜は、先日もカウンターでお留守番?をしていたIさんがいらっし…

Bar Mauve and Volontaire

ボロンテールの京子さんと、夜、素敵なBarで一緒に飲むことになった。お店の移転に際して、内装その他をお考え中ということで、僕のお気に入りのBARに連れて行って頂戴、というご依頼だったのだ。 連日、仕事だったりそれがらみの食事でここのところ帰りが遅…

ボロンテール

前夜遅くまで残って仕事をしていたので、この日は19:00少し前にオフィスを出た。行きたいな、と思ったままなかなか行けていなかった場所へと向かう。向かったのは原宿のボロンテール。 この夜の東京は恐ろしく寒くて、夜道を歩いていると、吹き付ける風に、…

Jazzの棲むところ

某大手日本企業の、自己保身しか考えていないサラリーマンの「嘘」のせいと、ソヤツの能力不足のために派生し、こちらに波及する無駄な工数とですっかり イラついてしまった。彼の「嘘」については、両社の法務が介入してきたので、そいつの嘘がばれて、お仕…